目次
  1. スピークイージー・バーとは?|秘密の扉に隠された大人の遊び場
    1. アメリカ禁酒法時代に生まれた“秘密の酒場”
    2. 日本でも注目される理由とは?|非日常体験とミクソロジー文化の浸透
    3. スピークイージー・バーの共通点|外観・入り方・ルール
  2. 関西でスピークイージー・バーが盛り上がる背景
    1. 観光地・インバウンド需要と“体験型バー”の親和性
    2. SNS映えする「隠れ家感」が人気の理由
    3. クラフトカクテル文化の発展とスピークイージーの融合
  3. 大阪・京都のおすすめスピークイージー・バー8選【2025年最新版】
    1. JANAI GAMES(ジャナイゲームズ)|大阪・梅田
    2. Bloody Angle Osaka Tong(ブラッディアングル)|大阪・中崎町
    3. Bar Nayuta(バー ナユタ)|大阪・心斎橋
    4. BAR JUNIPER 2nd(バー ジュニパー セカンド)|大阪・北新地
    5. Bar Call me Tell me(バー コールミーテルミー)|大阪・阿倍野
    6. BEE’S KNEES(ビーズニーズ)|京都・河原町
    7. Scotch & Branch(スコッチ アンド ブランチ)|京都・河原町
  4. スピークイージー・バーを楽しむための事前知識【初めての人向けガイド】
    1. 予約は必要?ドレスコードやマナーをチェック
    2. 入り方にコツがある?“秘密の扉”の探し方
    3. 写真撮影やSNS投稿はOK?ルールを知っておこう
    4. 初心者におすすめのカクテルとオーダーのコツ
  5. まとめ|大阪・京都で“秘密のバー体験”を楽しむ夜へ
    1. 非日常体験を求めるならスピークイージーが最適
    2. 観光にもデートにも最適な「大人の隠れ家」

スピークイージー・バーとは?|秘密の扉に隠された大人の遊び場

日常から少しだけ背伸びした夜を過ごしたいとき、どんな場所を思い浮かべますか?

煌びやかなホテルラウンジや賑やかな繁華街のバーも魅力的ですが、今、大人たちの間で密かに人気を集めているのが“秘密の入り口”をくぐる「スピークイージー・バー」です。

「こんなところに本当にバーがあるの?」という驚きと、「知っている人しかたどり着けない」という特別感。

この2つをあわせ持つスピークイージー・バーは、まさに“大人の非日常体験”を叶える空間です。

ここではまず、「スピークイージーとは何か?」という基本的なところから、その魅力や楽しみ方まで、体験前に知っておきたいポイントを解説します。


アメリカ禁酒法時代に生まれた“秘密の酒場”

スピークイージー(Speakeasy)の起源は、1920年代のアメリカにさかのぼります。

当時は「禁酒法」と呼ばれる法律によって、アルコールの製造や販売、提供が全面的に禁止されていました。

そんな中、人々は表向きには存在しない“秘密の酒場”を地下や裏口に作り、警察の目をかいくぐってお酒を楽しんでいたのです。

その際、「静かに話せ(speak easy)」と店員に促されたことから、“スピークイージー”という名称が生まれました。

現在のスピークイージー・バーはもちろん合法的な営業ですが、この「秘密めいた世界観」や「隠れ家感」を演出するスタイルを、現代風に再現したものなのです。


日本でも注目される理由とは?|非日常体験とミクソロジー文化の浸透

近年、日本でもスピークイージー・バーの人気が高まっています。

その理由の一つは、「非日常体験を求める大人たちのニーズ」に応える存在だからです。

「ただ飲むだけでは物足りない」

「ありきたりなお店じゃなく、誰かに話したくなるような体験をしたい」

そんな思いを抱える人々にとって、スピークイージー・バーは格好のスポットです。

さらに、ここ数年でクラフトカクテルやミクソロジー(分子調理技術を活かしたカクテル)が注目される中、「味わうこと」だけでなく「ストーリーを感じること」が求められるようになりました。

つまり、スピークイージーは「バーで飲む」という行為そのものを、体験型エンタメに変えてくれるのです。


スピークイージー・バーの共通点|外観・入り方・ルール

スピークイージー・バーとひとくちに言っても、そのスタイルはさまざまです。

ですが、いくつかの共通点があります。

外観からは想像もつかない

  • 床屋の裏口
  • 本棚の奥
  • コインランドリーの中

そんな場所に「まさかバーが?」と思わせるのが定番。

入口が見つけづらい=特別感の演出です。

入り方にルールがある場合も

  • SNSでDM予約しないと入れない
  • 電話をかけて合言葉を言う
  • 事前にパスワードを知る必要がある

一見面倒にも見えますが、その「ハードルの高さ」が魅力と捉えるファンも多いのです。

店内の世界観が作り込まれている

店内に足を踏み入れると、そこには異世界が広がっています。

アンティークな家具、ムーディーな照明、ヴィンテージジャズが流れる空間。

まさに、“非日常の没入体験”を味わえる場です。


スピークイージー・バーは単なる“飲み場”ではなく、物語を体験する場所でもあります。

次章では、この文化が今なぜ関西エリアで特に注目されているのかを解き明かしていきましょう。


関西でスピークイージー・バーが盛り上がる背景

関西の夜に、今ちょっとした変化が起きています。

大阪や京都の街角に、秘密の扉を開けて入る“スピークイージー・バー”が静かに増えているのです。

このカルチャーが関西で広まりを見せている背景には、3つのキーワードがあります。

それは、「観光」、「SNS映え」、「カクテル文化」。

それぞれ詳しく見ていきましょう。


観光地・インバウンド需要と“体験型バー”の親和性

大阪・京都は、言わずと知れた観光都市。

日本人旅行者だけでなく、アジア・欧米からの外国人観光客も年々増加しています。

こうした旅人たちが求めているのは、ただの飲食ではありません。

「ここでしかできない特別な体験」を探しています。

スピークイージー・バーは、まさにその期待に応える場所。

どこにあるか分かりづらい、入り方も一風変わっている、それでいてカクテルは本格的。

そんな“仕掛け”の詰まったバーは、観光の夜をワンランク上の思い出に変えてくれます。

Googleマップに載っていないバー、予約方法がDM限定のバー、扉が鏡の奥にあるバー──。

これらの体験は、まさに旅の“宝探し”のような興奮を与えてくれるのです。


SNS映えする「隠れ家感」が人気の理由

もうひとつ、関西のスピークイージー・バーが注目される理由は、その「映え力」です。

スピークイージーの多くは、意図的に“見つけにくく”作られています。

本屋の奥の扉、コインランドリーの裏、あるいは電話ボックスの中──。

そんな“まさかの場所”に存在するバーを発見したときの驚きと喜びは、誰かに話したくなるもの。

そして何より、写真に撮れば一発で目を引く“ドラマチックな空間美”。

アンティークの家具に囲まれた薄暗い店内、キャンドルの灯り、丁寧に仕上げられたカクテル。

これらはSNSで拡散されやすく、「あのバー、行ってみたい!」という興味を呼び起こします。

関西には、もともと雑居ビルや路地裏など、個性豊かな物件が多くあります。

だからこそ、“隠れ家作り”がしやすく、他の地域よりも自然にこの文化が浸透していったのです。


クラフトカクテル文化の発展とスピークイージーの融合

忘れてはならないのが、関西のバーテンダーたちの“技術力”です。

ここ数年で、クラフトカクテルのレベルが一気に上がりました。

単なる「飲む場所」ではなく、「作品を味わう場所」としてバーが再評価される中、

スピークイージー・バーは、その世界観とストーリー性でクラフトカクテルと完璧にマッチしています。

なかには、地元の日本茶や果物、スパイスを取り入れた一杯を出すバーも。

「見た目の面白さ」「味の奥深さ」「空間の美しさ」が三位一体となり、

“わざわざ足を運ぶ価値”を生み出しているのです。


関西に根づくおもてなし精神、路地文化、そしてクラフトマンシップ。

これらがスピークイージー・バーと融合し、いま新しいナイトシーンが広がり始めています。

次のセクションでは、そんな“非日常体験”を実際に味わえる、大阪・京都のおすすめスピークイージー・バーを8軒ご紹介します。


大阪・京都のおすすめスピークイージー・バー8選【2025年最新版】

関西の夜を彩る“秘密の酒場”たち。

ここでは、編集部が自信を持っておすすめするスピークイージー・バーを、大阪・京都から厳選して8軒ご紹介します。

どのお店も、「本当にここにバーがあるの?」という驚きと、「来てよかった」と思える体験を約束してくれるはず。

デートにも、ひとり飲みにも、旅の一夜にも。

自分だけの“隠れ家”を、ぜひ見つけてください。

JANAI GAMES(ジャナイゲームズ)|大阪・梅田

大阪・梅田のHEP FIVE 9階、ゲームセンターの一角にある「故障中」のプリクラ機が実はバーへの入口。暗証番号を入力すると扉が開き、スペシャルティコーヒーや日本茶を使用したノンアルコールカクテルが楽しめる隠れ家バーが現れます。SNSで話題となり、特に若者やカフェ好きに人気のスポットです。

🖥️ 公式サイト (Instagram):https://www.instagram.com/janai_games/


Bloody Angle Osaka Tong(ブラッディアングル)|大阪・中崎町

中崎町駅から徒歩約5分の場所にある、バーバーショップ「MR.BROTHERS CUT CLUB」と併設されたレコードバー。隠し扉を開けると、ネオンが灯るレトロな空間が広がり、音楽とお酒を楽しむことができます。営業時間は20:00〜翌2:00で、散髪のみ、バーのみの利用も可能です。

🖥️ 公式サイト (Instagram):https://www.instagram.com/bloodyangleosakatong/


Bar Nayuta(バー ナユタ)|大阪・心斎橋

心斎橋駅から徒歩約4分、アメリカ村のビル5階にひっそりと佇むバー。メニューはなく、好みを伝えるとバーテンダーがオリジナルカクテルを提供してくれます。店内は暗めで落ち着いた雰囲気が漂い、海外からの訪問客にも人気です。

🖥️ 公式サイト:https://bar-nayuta.com/


BAR JUNIPER 2nd(バー ジュニパー セカンド)|大阪・北新地

北新地駅から徒歩5分の場所にある、ジンを中心に楽しめるバー。お酒の自動販売機が入口になっているのが特徴で、200種類以上のジンを取り揃えています。営業時間は17:00〜翌3:00で、ジンの世界への入口として初心者にもおすすめです。

🖥️ 公式サイト (Instagram):https://www.instagram.com/bar_juniper_/


Bar Call me Tell me(バー コールミーテルミー)|大阪・阿倍野

阿倍野駅から徒歩約1分の場所にある、電話ボックスが入口のユニークなバー。赤い扉を押してバーの中へ入ると、隠れ家のような空間が広がります。店内はカウンターのみの落ち着いた雰囲気。メニューはなく、お客さんの希望に合わせたカクテルをつくってもらえます。

🖥️ 公式サイト (Instagram):https://www.instagram.com/barcallmetell/


BEE’S KNEES(ビーズニーズ)|京都・河原町

京都河原町駅から徒歩約2分の場所にある、ニューヨークスタイルの隠れ家バー。ヒップホップが流れる店内で、京都のバーならではのオリジナルカクテルを楽しむことができます。2024年には「Asia’s 50 Best Bars」で75位を獲得し、国内外から注目を集めています。

🖥️ 公式サイト (Instagram):https://bees-knees-kyoto.jp/


Scotch & Branch(スコッチ アンド ブランチ)|京都・河原町

京都・河原町の裏路地に佇む、スコットランド・エディンバラの隠れ家をイメージしたバー。約300種類のスコッチウイスキーとオリジナルカクテルが楽しめる、落ち着いた雰囲気の大人の空間です。平日は18:00〜翌1:00、土日祝は15:00〜翌1:00まで営業しています。

🖥️ 公式サイト (Instagram):https://www.instagram.com/barcallmetell/


スピークイージー・バーを楽しむための事前知識【初めての人向けガイド】

「スピークイージーってちょっと気になるけど、入り方が難しそう…」

そんな風に感じている方も多いはず。けれど心配はいりません。

このセクションでは、スピークイージー初心者でも安心して楽しめるように、知っておきたいマナーや予約方法、カクテルの選び方まで、実際に行く前に押さえておきたいポイントを丁寧に解説します。


予約は必要?ドレスコードやマナーをチェック

スピークイージー・バーの中には、完全予約制の店や、DMでのみ予約受付といった特殊なスタイルのところもあります。

事前に公式サイトやSNSをチェックして、入店方法を確認しておくのがマストです。

また、ドレスコードは店によって異なりますが、清潔感のある格好であれば問題ないことがほとんど。

Tシャツ短パンよりは、ちょっとおしゃれをしていくと雰囲気にもなじみやすく、好印象です。

静かな空間を大切にしているお店も多いので、大声での会話や過度な香水は避けるのが大人のマナー。

「隠れ家の静寂を楽しむ場所」という意識を持つと、周りの空気とも調和しやすくなります。


入り方にコツがある?“秘密の扉”の探し方

最大の楽しみでもあり、初心者が最初に戸惑いやすいのが「どうやって入るのか問題」。

実際、看板が出ていないお店や、鍵付きのドア、電話ボックス、本棚の裏が入り口になっていることもあります。

ですがご安心を。

多くの場合、SNSやレビューサイトに「ヒント」が掲載されていることが多く、

事前に情報を集めておけば迷うことはありません。

どうしても分からないときは、お店にメッセージを送って聞いてみましょう。

そのやりとりさえ“体験の一部”として楽しめるのが、スピークイージーの魅力でもあります。


写真撮影やSNS投稿はOK?ルールを知っておこう

雰囲気の良い空間に出会うと、思わず写真を撮りたくなりますよね。

ただしスピークイージーの多くは、空間の静けさや“秘密感”を大切にしているため、写真撮影を制限している場合も。

「他のお客さんが映らないようにする」

「フラッシュや動画はNG」

「投稿前にお店の許可を取る」

こうしたルールを守ることで、お店や他の利用者にも配慮できますし、より深い信頼関係が生まれます。

事前に「撮影OKかどうか」を確認しておくのがおすすめです。


初心者におすすめのカクテルとオーダーのコツ

メニューがないお店も多いスピークイージーでは、「どう注文すればいいか分からない…」という不安もあるでしょう。

でも大丈夫。

多くのバーテンダーは「どんな気分か」「どんな味が好きか」を聞いてから、その人だけのカクテルを作ってくれます。

たとえばこんなふうに伝えてみてください:

  • 「フルーティーでさっぱりしたものが飲みたい」
  • 「ウイスキーは苦手だけど、アルコール感はしっかり感じたい」
  • 「コーヒー系や香ばしい感じのカクテルってありますか?」

スピークイージーは、バーテンダーとの“対話”も楽しみの一つ。

遠慮せず、自分の好みや気分を伝えてみましょう。


スピークイージー・バーは、ただのおしゃれスポットではありません。

そこには、「入口からカクテルに至るまでの物語」があります。

ちょっとした勇気を持って扉を開ければ、そこにはきっと、新しい世界が待っています。


まとめ|大阪・京都で“秘密のバー体験”を楽しむ夜へ

日常をほんの少し抜け出して、扉の向こうにある物語を体験する――。

スピークイージー・バーは、そんな“大人の冒険心”を刺激する場所です。

関西、特に大阪と京都には、ただカクテルを飲むだけでは終わらない、個性的で魅力的なバーが数多く存在しています。

それぞれが独自の世界観を持ち、ひとつとして同じ体験はありません。


非日常体験を求めるならスピークイージーが最適

スピークイージーの魅力は、入り口のトリックや空間演出にとどまりません。

扉を開けた瞬間から、グラスを置くそのときまで、すべてが“仕掛けられた体験”です。

友人との特別な夜、恋人との記念日、自分を甘やかしたい一人の夜にも――

「今夜はちょっと特別な時間を過ごしたい」と思ったとき、スピークイージーほどぴったりな場所はありません。


観光にもデートにも最適な「大人の隠れ家」

観光で関西を訪れる方にも、地元に住む方にも、スピークイージー・バーは新しい夜の楽しみ方を提案してくれます。

アクセスしやすい街中にありながら、まるで別世界にいるような感覚。

そんな場所だからこそ、誰かと共有したくなる特別な記憶が残るのです。

旅の最後に、日常のご褒美に、自分だけの“秘密の扉”を開いてみてはいかがでしょうか?