タイムアウトマーケット大阪とは?【アジア初上陸の注目施設】
世界で人気の「タイムアウトマーケット」とは?
「タイムアウトマーケット」は、世界各都市の“食とカルチャーの今”を凝縮した、体験型のフードホールです。そのはじまりは2014年、ポルトガル・リスボン。創業50年以上の歴史を持つメディア『Time Out』が、地元編集部の目利きで厳選した飲食店を一堂に集めたのがはじまりでした。
以来、ニューヨーク、シカゴ、モントリオール、ドバイ、そしてケープタウンなど、世界の食都へ次々と進出。各地のローカルグルメ、才能あるシェフ、アート、音楽が融合した空間は、単なるフードコートを超えた“都市の縮図”として、多くの観光客・地元客を魅了しています。
そんなタイムアウトマーケットが、ついに2025年、日本・大阪へ。しかもアジア初上陸ということで、国内外の注目を集めるのも当然の流れです。
大阪・梅田のグラングリーンに登場した理由とは?
タイムアウトマーケット大阪のロケーションは、再開発が進む「グラングリーン大阪 南館」。JR大阪駅直結という抜群のアクセスに加え、うめきたエリア全体が再整備されている最中ということもあり、未来志向の都市機能と食文化の融合が図られています。
「なぜ梅田に?」という問いに対し、Time Outの公式発表では、「大阪は多様で活気あるフードシーン、そして独自のカルチャーを持つ都市として、ブランドの哲学と完璧に合致する」と語られています。
確かに、たこ焼き、お好み焼き、串カツだけではない“現代の関西グルメ”が一堂に会する場所として、これほどふさわしい立地はないでしょう。観光客はもちろん、地元のフーディーたちにとっても、新たな“ハブ”として機能しはじめています。
施設概要・アクセス・営業時間・席数まとめ
では、実際に足を運ぶ前に知っておきたい基本情報をチェックしておきましょう。
- 名称:タイムアウトマーケット大阪(Time Out Market Osaka)
- 所在地:大阪府大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪南館 地下1階
- アクセス:JR「大阪駅」から徒歩1分、阪急・阪神・地下鉄各線「梅田駅」からも至近
- 営業時間:11:00〜23:00(ラストオーダー 22:30)
- 店舗数:フード17店舗、バー2店舗(※2025年5月時点)
- 座席数:約500席(カウンター席、テーブル席、グループ席あり)
- 設備:フリーWi-Fi、ベビーカーOK、多言語案内あり、トイレ・授乳室完備
広さは約3,000㎡超。天井が高く、開放感のある空間には、料理の香りと人々の熱気があふれています。注文はキャッシュレスで、席は自由。フードホールながらも“フェスのような自由さ”が魅力です。
どんな店が出店している?注目のレストラン&シェフガイド
タイムアウトマーケット大阪の魅力は、「いま本当に行くべき関西の名店」が一堂に会している点にあります。ここでは、編集部の審美眼により選ばれた全17店舗の中から、特に注目の5店舗を厳選してご紹介します。
🥩 #肉といえば松田|奈良発の和牛割烹をアラカルトで堪能
奈良発の和牛専門肉割烹「#肉といえば松田」が、満を持して大阪初進出。通常はコースでのみ味わえる本店のクオリティを、ここではアラカルトで堪能できます。神戸ビーフや奈良産の大和牛など上質な黒毛和牛を、“生・煮・焼・揚・蒸”の五法で調理。肉寿司やすき焼き、和牛ヒレカツサンドなど、贅沢な一皿がずらりと並びます。肉料理を究めたいなら、まず訪れたい一軒です。
🍜 情熱うどん 讃州|大阪発の進化系讃岐うどん
大阪讃岐うどんの名店「情熱うどん 讃州」が、4年ぶりに自社運営で復活。店主・久保達也さん自らが厨房に立ち、製麺機を設置して毎日麺を打つというこだわりぶり。黒×白を基調にしたオリジナルナルトなど細部までデザインされた一杯は、“讃岐うどん”をベースにしながら、さらに進化した大阪流。定番の「かけうどん」や国産牛の肉うどん、旬の天ぷらまで、味わいの幅が広がります。
🍜 座銀 DIVeRSITY(ZAGIN DIVERSITY)|多様性を受け入れる、上質ラーメンの新形態
高級ではなく“上質”にこだわるラーメン店「座銀 DIVeRSITY」のモットーは、「大切な人を連れて行きたい店」。タイムアウトマーケット大阪での展開では、「多様性を受け入れる」をキーワードに、動物性不使用の「ビーガン醤油soba」や、牛骨ベースの「牛白湯soba」などをラインアップ。宗教的配慮や食生活の違いを超え、どんなゲストにも満足してもらえる“心に残る一杯”を追求しています。
🌮 覇王樹(サボテン)タケリア|メキシコ人シェフが手がける本格タコス
堀江のミシュラン一つ星メキシコ料理店「milpa」のカジュアルラインとして誕生した「覇王樹(サボテン)タケリア」。手づくりトルティーヤに、本格スパイスと旬の素材を合わせたタコスはまさに“現地そのまま”。オーナーシェフのウィリー・モンロイ氏があえて提供するのは、メキシコのトラディショナルな味。「タコス・デ・カルニタス ポーク」は必食です。
☕ Mel Coffee Roasters|記憶に残るスペシャルティコーヒー
大阪・新町で行列を生むロースター「Mel Coffee Roasters」がマーケットに進出。豆の特性とその日の湿度を考慮し、バリスタが一杯ずつ丁寧に抽出するコーヒーは、まさに“記憶に残る味”。ケニアやエチオピアなど、個性の異なるシングルオリジンが常時揃い、カフェラテやゲイシャのフルーティーな一杯まで、コーヒー好きにはたまらないラインナップです。
初めて行く人向け!マーケット攻略法【混雑回避・注文・席取りのコツ】
タイムアウトマーケット大阪は、平日でも観光客や地元民でにぎわう人気スポット。せっかくなら、混雑を避けてスマートに楽しみたいもの。ここでは、初めて訪れる人向けに、“ちょっと得する”攻略テクニックをお伝えします。
混雑を避けたいなら?時間帯と曜日別のおすすめ
最も混雑するのは、土日祝日の12〜15時と18〜20時の時間帯。特にランチ後半とディナータイムは行列必至で、人気店は料理の提供まで20分以上かかることもあります。
狙い目は、平日の11時〜12時台、もしくは20時以降の遅めディナー。この時間帯なら、席にも余裕があり、注文もスムーズ。朝食利用はできませんが、ブランチ感覚で早めのランチを狙うのもおすすめです。
キャッシュレス・ベル呼出式の注文システムを解説
各店舗での注文はキャッシュレス専用。クレジットカード、交通系IC、スマホ決済などに対応しており、現金は基本的に使用不可です。注文が完了すると、番号が記載された呼出ベルが手渡され、料理ができ次第バイブでお知らせしてくれます。
このスタイルなら、複数の店舗を一度に巡る“食べ歩き”も可能。たとえば「うどん→ラーメン→コーヒー」といったリレー形式の楽しみ方も、タイムアウトならではの醍醐味です。
席の確保とグループでの回り方(裏技あり)
座席は全席フリーですが、500席規模とはいえピーク時は埋まりがち。1人が代表で席を確保し、他のメンバーが順番に料理を取りに行くのが基本スタイルです。
また、マーケット中央に位置する「大テーブル」や「窓際カウンター」は回転が早く、意外と狙い目。奥のバー付近は比較的静かで、長居したい人にもおすすめです。
加えて、外のテラス席(天候次第)は穴場になることも多く、晴れた日は気分転換にもぴったり。マーケットをぐるっと見渡して、臨機応変に空席を見つけてみましょう。
どんな楽しみ方ができる?食以外の魅力もチェック
タイムアウトマーケット大阪の魅力は、美味しい料理だけにとどまりません。アート、音楽、イベント、バー文化――すべてが一体化した“都市型カルチャー空間”として、1日中いても飽きない仕掛けが随所に施されています。ここでは、食以外の楽しみ方を3つの視点からご紹介します。
2つのバーとライブステージで「夜の楽しみ」も満喫
マーケット内には、異なるコンセプトを持つ2つのバーが設置されています。ひとつはクラフトビールやウイスキー、自然派ワインを中心としたバー。もう一方は、カクテルやノンアルモクテル、日本酒など、多様なジャンルをミックスしたスタイルです。
夜になると、バーエリアではDJイベントやアコースティックライブが行われることも。食後にグラスを片手に音楽を楽しむ、そんな“大人の夜遊び”ができるのもタイムアウトならではです。
アート展示やワークショップなど文化コンテンツも体験可能
タイムアウトマーケットのもう一つの顔、それが「カルチャー発信の場」としての役割です。施設内には、若手アーティストによるインスタレーションや、期間限定のアート展示が定期的に開催されています。
さらに、キッズ向けのワークショップや、地元クリエイターと連携したクラフト体験なども不定期で実施。食を入口に、多様な感性と出会える空間が広がっています。
観光・MICE視点での活用法(関西万博との連動も)
立地はJR大阪駅直結のグラングリーン大阪南館。アクセスの良さと多言語対応(英語・中国語・韓国語など)を備えた設計から、訪日外国人観光客にも非常に高評価。団体での利用やビジネスミーティング後の交流場所としても人気が高まっています。
2025年に控える大阪・関西万博との連携も注目されており、今後はさらに国際的な文化発信拠点としての役割が強まりそうです。観光とビジネス、どちらの文脈でも利用できる“都市型食文化空間”と言えるでしょう。
シーン別おすすめ店舗ガイド|1人・カップル・ファミリーでどう楽しむ?
タイムアウトマーケット大阪の魅力は、多彩な店舗ラインナップにあります。何人で行っても、どんな好みでも、ぴったりの一軒が見つかるのがこの空間の醍醐味。ここでは、利用シーン別におすすめの店舗選びをご紹介します。
👤 一人で気軽に立ち寄るなら
「Mel Coffee Roasters」は、バリスタと軽く会話をしながらゆったりと過ごせるカウンター席が充実。食事を兼ねるなら、「情熱うどん 讃州」でさっと注文して、空いた席で落ち着いて楽しむのがおすすめです。
そのほか、「ZAZAZA」や「渡邊咖喱」などもカジュアルかつ提供スピードが早く、ひとりごはんでも満足度の高い一皿を味わえます。
💑 カップルで楽しむなら
シェア前提でいろいろ食べたいカップルには、「#肉といえば松田」で和牛料理をつまみながら、軽くお酒を合わせるスタイルが◎。「座銀 DIVeRSITY」で〆のラーメンを一緒にすすれば、満足感もアップします。
食後は「ジュリアン×シュクレ×アシッド」の華やかなスイーツをシェアして締めくくるのも、マーケットならではの王道デートプランです。
👨👩👧 ファミリーでの食事にぴったり
ファミリーで訪れるなら、バリエーションが豊富で好みを選ばない「タイムアウトマーケット」のスタイルはぴったりです。子どもには「情熱うどん 讃州」や「覇王樹タケリア」のソフト系メニュー、大人は「#肉といえば松田」や「韓国食堂 入ル」でがっつりメニューを選ぶのが理想的な組み合わせ。
全体的に座席数が多く、フードコート形式で自由に選べるため、家族それぞれが自分の“食べたい”を叶えられるのも大きな魅力です。
よくある質問(FAQ)と訪問前のチェックポイント
タイムアウトマーケット大阪は初めて訪れる方でも安心して楽しめる施設ですが、事前に知っておくとよりスムーズに過ごせる情報も多数あります。ここでは、訪問前に気になるポイントをQ&A形式で解説します。
英語対応・多言語表記は?海外観光客も安心?
はい、マーケット内はインバウンド対応もばっちり。すべての店舗に英語メニューがあり、一部スタッフは英語・中国語にも対応しています。デジタルサイネージにも多言語表記があり、料理名やアレルギー表示なども外国人観光客に配慮されています。
また、各店舗での注文が番号制&ベルでの呼び出し方式のため、言葉に不安がある方でも安心して利用可能です。
子連れOK?ベビーカーは?授乳室やトイレ情報
ファミリーでの来場は大歓迎。施設内はバリアフリー設計で、ベビーカーの通行もスムーズです。ベビーチェアやキッズ用カトラリーの用意がある店舗も一部あり、小さな子ども連れでも快適に過ごせます。
また、授乳室や多目的トイレも完備されているので、長時間の滞在にも対応できます。混雑する時間帯を避ければ、比較的落ち着いて食事が楽しめるでしょう。
喫煙所・ペット・持ち帰り対応など気になる細かい点
- 喫煙所:施設内に喫煙スペースはありません。ビル外の指定エリアを利用する必要があります。
- ペット同伴:店内へのペットの入場は原則不可(盲導犬などは除く)。ただし、テラス席はペットOKの可能性があるため、現地で確認を。
- テイクアウト:多くの店舗でテイクアウト対応あり。混雑を避けたい方や、ホテルでゆっくり楽しみたい方にもおすすめです。
- 予約:座席予約は基本不可。ただし、今後イベント利用時などに対応が拡大する可能性あり。最新情報は公式サイトまたはSNSをチェックしましょう。