東京から電車で約1時間。歴史と自然が調和する古都・鎌倉は、観光地としてだけでなく、グルメの街としても注目を集めています。鎌倉ならではの素材や文化が息づく料理の数々は、訪れる人の心と胃袋を掴んで離しません。ここでは、そんな鎌倉の魅力あふれるグルメを、定番から穴場まで紹介します。
1. 鎌倉グルメの特徴
鎌倉は海と山に囲まれ、食材に恵まれた土地です。新鮮な魚介類、地元野菜、精進料理の文化も根づいており、和洋折衷の創作料理が多いのも特徴。観光地であることから、おしゃれなカフェやインスタ映えグルメも充実しています。特に、鎌倉野菜を使ったヘルシーな料理や、地元のパン屋・スイーツも人気です。
2. 定番!鎌倉グルメ5選
① しらす丼
「しらす=江ノ島」というイメージがありますが、鎌倉でも新鮮なしらすを味わえます。獲れたての生しらすはクセがなく、ほんのり甘みがあり、絶品。漁の状況によっては提供されない日もありますが、釜揚げしらすでも十分に満足できます。おすすめは「しらすや」 。
② 鎌倉野菜の料理
鎌倉近郊で栽培される野菜は「鎌倉野菜」としてブランド化されており、レストランやカフェで積極的に使われています。彩り豊かで、味が濃く、素材の味を生かしたシンプルな料理が多いのが特徴です。例えば「Garden House Kamakura」などは、鎌倉野菜をふんだんに使ったメニューが豊富。
③ 鳩サブレーと老舗和菓子
鎌倉土産の定番「鳩サブレー」は、豊島屋が手がけるバター風味のクッキー。シンプルだけどなぜか飽きない味わいで、観光の合間の休憩にぴったりです。他にも、「力餅家」の力餅や、「鎌倉五郎本店」のどら焼きなど、老舗の和菓子屋も多数点在。
④ 鎌倉カレー
意外かもしれませんが、鎌倉はカレーの激戦区。こだわりのスパイスや地元食材を使ったカレーが多く、カフェ風の店から本格インド風までバリエーション豊富。「OXYMORON(オクシモロン)」の和風キーマカレーや、「珊瑚礁 本店」のビーフカレーは特に人気。
⑤ カフェ・スイーツ巡り
観光地らしく、おしゃれなカフェが多いのも鎌倉の魅力。古民家をリノベーションした店舗や、自然に囲まれたテラス席など、ロケーションも魅力の一つ。人気店の「café vivement dimanche(カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ)」や、「Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)」のジャムスイーツは、味も雰囲気も抜群です。
3. 食べ歩きも楽しい小町通り・若宮大路
鎌倉駅から鶴岡八幡宮へ向かう小町通りは、食べ歩きグルメの宝庫。特に人気なのが以下のような一品たち:
• コロッケ(「鎌倉コロッケ」)
• 焼きたてせんべい(手焼き体験も可能)
• 紫いもソフトクリーム
• はんなりいなり(彩り豊かな創作いなり寿司)
ただし、近年は観光マナーが問題視されており、「歩きながら食べる」ことは禁止されているエリアもあります。お店の前や所定のベンチで楽しむようにしましょう。
4. 穴場スポットの鎌倉グルメで静かなランチを
観光客で賑わう中心部を少し離れると、静かな住宅街や山の中に隠れ家的なレストランが点在しています。例えば、北鎌倉エリアでは「タケル・クインディチ」というイタリアンの名店が人気。野菜と魚介のバランスが絶妙で、完全予約制。
また、由比ヶ浜エリアには「bills」など海を眺めながら食事できるレストランも多く、特に夕暮れ時は最高のロケーションです。
5. 精進料理という選択肢
鎌倉には多くの寺があるため、精進料理を提供する施設も多いです。肉や魚を使わず、野菜や豆腐を中心とした料理は、身体にも心にも優しい。建長寺や円覚寺の周辺では、予約すれば本格的な精進料理を体験できるお店もあります。観光の合間に心を落ち着けたい人にはおすすめです。
まとめ: 鎌倉グルメは、旅の主役になるかも
鎌倉のグルメは、単なる観光地の「ついで」ではありません。新鮮な海の幸、味の濃い鎌倉野菜、老舗の和菓子から、スパイス香る創作カレー、センス溢れるカフェまで、ジャンルも幅広く、どれも地元の素材や文化に根ざしています。歴史ある街並みと一緒に、味覚でも鎌倉を堪能できるのは、この街ならではの魅力。特に食材の良さを引き出したシンプルな料理は、健康志向の人にもおすすめです。
また、観光客で賑わう小町通りの食べ歩きから、隠れ家のような静かな名店まで、シーンに合わせて楽しめるのも鎌倉ならでは。家族旅行でも、デートでも、ひとり旅でも、満足できるグルメがきっと見つかります。
鎌倉は、歴史を感じ、自然を眺め、そして「食」を味わうことで、その土地の奥深さがもっと見えてくる場所。日帰りでも満足できますが、食をメインにして1泊2日でじっくり巡ると、さらにその魅力が際立ちます。次に鎌倉を訪れるときは、ぜひ「食」も主役にしてみてください。